リンカ (linker)は、複数のオブジェクトプログラム(目的モジュール)などを組み合わせて、1つの実行可能なプログラム(ロードモジュール)を作成します。
ちなみに、オブジェクトプログラムは、プログラム言語で書かれたソースコードをコンピュータが分かる形に翻訳(コンパイル)したものです。
別の言葉で言うと、リンカはソフトウェアの開発ツールの一つで、機械語(マシン語)で記述されたプログラムを連結、編集して実行可能ファイルを作成するソフトウェアです。
プログラミング言語で書かれたソースコードはコンパイラなどによって機械語によるプログラム(オブジェクトコード)に変換されますが、そのままではOSから起動できる実行ファイルとはなりません。リンカはオブジェクトコードの収められたファイルを元に様々な処理や変換を行い、OS上で起動可能な実行可能形式のファイルを作成します。
「オブジェクトプログラム(目的モジュール)」から「実行可能なプログラム(ロードモジュール)」を生成するなどがキーワードです。
出題例
基本情報技術者平成28年春期 午前問20
リンカの機能として,適切なものはどれか。
ア.作成したプログラムをライブラリに登録する。
イ.実行に先立ってロードモジュールを主記憶にロードする。
ウ.相互参照の解決などを行い,複数の目的モジュールなどから一つのロードモジュールを生成する。
エ.プログラムの実行を監視し,ステップごとに実行結果を記録する。
基本情報技術者平成13年春期 午前問40
リンカの説明として,適切なものはどれか。
ア.作成したプログラムをライブラリに登録する。
イ.実行に先だってロードモジュールを主記憶にロードする。
ウ.プログラムの実行を監視し,各ステップごとの実行結果を記録する。
エ.目的モジュールなどを組み合わせて,一つのロードモジュールを作成する。
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